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【身体は心と繋がっている】ジムや整骨院にさえ行けば、なんとかなる?


🕒 2024年8月18日 🗒️ コラム 

【身体は心と繋がっている】ジムや整骨院にさえ行けば、なんとかなる?

かつてバナナを代表とする「○○ダイエット」が流行ったように、特定の食品や運動だけで健康になれるわけではありません。接骨院やジムに通えば身体の全てが解決する、という考え方も続きを読む・・・

バナナダイエットの落とし穴

かつてバナナを代表とする「○○ダイエット」が流行ったように、特定の食品や運動だけで健康になれるわけではありません。接骨院やジムに通えば身体の全てが解決する、という考え方も同じです。○○をするだけで、良くすることはできません。何ヶ月も通っているのに、身体の不調がまだ改善しない、目指していた成果が出ないのであれば、何か補充が必要である可能性が非常に高くなります。

何を補充するのか?

①心と身体の同時、セットケア

②総監督の視点

以下では、具体的に補填していく内容を説明しています。身体の不調がまだ改善しない、目指していた成果が出ない方への解決のヒントになるかもしれませんので、どうぞ最後までお読みください。

身体は心と深く繋がっている

身体は心と深く繋がっているため、心の不調は必ず身体に影響を及ぼします。例えば、心に大きな悩みや不調があり、それが身体の悩みや不調に現れているとしたら、身体へのアプローチのみでは改善が難しいことは容易にわかります。ストレスによる胃痛、不安による不眠、抑うつによる倦怠感などは、心と身体の繋がりの典型的な例で、一般によく知られています。

日本の医療文化とPM&Rの不在

次に、総監督の視点がないまま、身体を治そうとする傾向は、現代の日本では当然なのかもしれません。なぜなら、PM&R(Physical Medicine & Rehabilitation)と呼ばれる診療科が存在しないからです。世界や他のアジア圏にはありますが、なぜか日本にはありません。PM&Rについては、続きで説明しています。

匠気質である、身体の専門家はどうしても特定の部位や手法に特化しがちです。もちろん、心のアプローチはできません。むしろ、もっと今の手法を極めて、身体を治そうとこだわり続けるのが日本人匠の特徴です。素晴らしい技術が生まれます。ですが、人間は様々な臓器によって成り立つため、やはり、1方向性のアプローチでは難しいのです。

実は非常に多岐に渡るのが運動器の不調

「なかなか治らない」首や肩のこりや痛みと腰痛は、日本人の有症状第1位と2位です。平成30年度の健康調査からは日本人男女における有訴者率の上位2症状は肩凝り・腰痛であると示されています(厚生労働省:平成30年国民生活基礎調査の概況)。この順位は調査報告が電子版となった平成4年から不動ですので、つまり25年以上かけても現代医学がこのようなよくある痛みや不調を撲滅出来ていない背景が伺えます。

PM&Rなしに太刀打ちできない

他にも、股関節、膝関節、外反母指、肩関節、肘関節、手首の痛みといった関節の痛み、腱の痛み(腱障害)、筋肉痛、靭帯の不具合など、本当に多岐に渡ります。さらに、心の不調が隠れているとなると、整骨院やマッサージ院などの治療家や整形外科医だけではとうてい太刀打ちできないことが分かります。①心と身体の両方をケアすること②身体の総合的な評価が、真の健康への近道です。

専門家チームによるチームアプローチなしには難しい

現代人は、心身の多くの要素が複雑に絡み合い、複数の問題が重なることで、体に悪影響が出やすくなります。そこで、全身体を見渡して総監督の役割を果たす専門家が必要です。たとえば、「筋肉のトレーニングは十分だけれど、心のトレーニングが不足している」「栄養や睡眠が足りていない」「ストレスが多すぎる」など、個々の問題を総合的に評価し、適切なケアを提供することが求められます。

何か1つのアプローチの側面からだけで、人の解決を試みることは、非常に難しい

だから、身体をケアする専門家同士によるチームアプローチが必要不可欠なのです。総合的な身体のケアには、様々な専門家の知識と技術が必要です。関節の可動域を広げる、筋肉を強化する、柔軟性を高める、バランス力を高める、競技力を伸ばす、アンチエイジングを目指す、といった異なる目標には、それぞれの専門家がいます。


スタンフォード大学スポーツ診療科のチームアプローチ

スタンフォード大学スポーツ診療科では、各々の分野を得意とするトレーナーや治療家、専門医が連携し、選手の心身の状態を包括的に評価・治療しています。1人の選手に対し、5-6人の専門家がディスカッションするのはよくある風景で、特に難しい症例には十数人を超えることも珍しくありません。専門家たちは、他の専門家に任せることに抵抗は一切なく、これが本当のチームアプローチです。

世界では、PM&R医師:運動器のエキスパートが総監督の位置づけ

このように運動器の不調は多岐にわたりますので、その専門家としてPM&R(Physical Medicine & Rehabilitation)医師が必要不可欠です。整形外科医が手術を専門とするのに対し、PM&R医師は保存療法やリハビリテーションを専門とし、幅広い運動器の疾患に対応します。私は渡米経験を通じて、PM&R医師の重要性を深く認識しました。整形外科医が兼任できる範疇ではなかったことを痛感しました。繰り返しますが、PM&Rは世界と他アジア圏には存在しますが、日本国内には存在しません。恐らく医療体制など、文化的背景が関与するので、すぐに変わることでもないと思います。

日本版PM&R、それが当クリニックです

日本ではまだ馴染みの薄いPM&Rです。当クリニックはまさに日本版PM&Rともいえるでしょう。心と身体の繋がり、個々の身体能力を大切にする専門知識があります。運動器の不調に対して、ご自宅で継続できるトレーニングを提供しています。

また、身体の不調を感じたら、心の状態にも目を向けてみましょう。そして、専門家の力を借りて、心と身体の両面からケアしていくことが大切です。

お問い合わせ

やえこふクリニックでは、心と身体の繋がりを大切にし、運動器の不調はもちろん、その背景にある心の状態にも配慮します。患者様一人ひとりに最適な「メディカルトレーニング」を提供します。こちらからどうぞお気軽にご相談ください。https://www.dreko.net/clinic