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幼少期から不眠症に悩み、社会人になってバーンアウトをきっかけに再発を経験しました。
一般的な生活習慣や医療的な対処だけでは限界を感じ、外科医として「根本から取り除く」発想で思考を整理する方法を模索。そこから生まれたのが スライブトレーニング®(スラトレ®)です。
本記事では、不眠の体験談とともに、その気づきとアプローチを紹介します。
私は幼稚園の年長から小学校低学年にかけて、強い不眠に悩んでいました。家庭内のストレスから夜になると考えごとが止まらず、眠りたくても眠れない──。体は痩せていて、緊張で背中をガチガチに固まっていました。幼稚園の先生や小学校の先生が、いつも心配そうな顔をしていたのが印象的です。
眠れない子ども時代は、長い夜がとてもつらく感じられました。
小学校中学年からスポーツを始めました。日中に体を動かし、肉体的に疲れ切ることで、頭の中がぐるぐるしていても自然に眠れるようになったのです。
「体を動かすことが、眠りの導入剤になる」
このシンプルな現象のおかげで、不眠はしばらく姿を潜め、どんどん元気になっていきました。
ただし今振り返ると、この「疲れきって眠る」習慣が当たり前になったことが、大人になってからバーンアウトにつながる一因でもあったと感じています。子どもの頃には救いだった方法が、社会人になってからは自分を追い込み過ぎる原因になったのです。
しばらくはスポーツと勉学を両立することで、良いバランスが保てていました。
しかし医師として働き始め、徐々にスポーツの機会が減り、仲間との時間もなくなり、しだいに職場での強い精神的ストレスだけが日々の中心となっていきました。
そして、バーンアウトを経験した頃、再び不眠が襲ってきました。
その頃になると、運動や生活習慣を整えても眠れない──。
ここで大人になった私は、子どもの頃の一般的な対処法だけでは限界があることを痛感しました。
不眠の大きな原因の一つは、光や体温リズムの乱れ、運動不足など外的要因もあります。
しかし私自身が再び経験して気づいたのは、
「眠れない本当の原因は、頭の中で止まらない“ぐるぐる思考”」 だということです。
「明日これをしなきゃ」
「昨日のあれはまずかったかな、大丈夫かな」
「同僚や上司、後輩は嫌な気をしていないかな、怒っていないかな」──。
これは、単に同じこと・解決のないことを延々と繰り返し考えてしまう状態であり、しかも結論は常にネガティブな不安や危惧に偏っているのが特徴です。
私は外科医として「症状を和らげる」よりも「根本から取り除く」という発想を強く持っています。その考え方を睡眠にも応用し、頭の中にまとわりつく思考を切り出すように整理する方法を模索しました。
そこで生まれたのが、スライブトレーニング®(スラトレ®)です。
「スライブ(Thrive)」とは英語で「繁栄する・のびのび生きる」という意味ですが、日本語に完全に同じ意味の言葉が存在しないのが印象的です。
私はあえてこれを 「キラッキラに生きる」 と表現しています。
ここで大事なのは、「頑張って明るくふるまう」ことでもなく、「頭で考えて幸せになろうとする」ことでもありません。ただ自然に「幸せだ」と感じられる状態になること。
Do(何かをする)ではなく、Be(その状態である) という在り方を目指すものです。
これは薬や医療行為ではなく、メンタル思考トレーニングです。
欧米では当たり前に存在していますが、日本国内ではまだ「メンタルに関わること=腫れ物に触るように扱うもの」というイメージがあるかもしれません。
そのため、皆さんこっそりと受講なさるクリニックのように、個人情報や安全が担保される形式が好まれるようです。
効果を保証するものではありませんが、実際に取り組んだ多くの方からは、
「眠れるようになった」
という声をいただいています。
また、単に眠りやすくなったといった睡眠導入の改善だけではなく、心の安堵や生活全体の質の向上によって睡眠の質そのものが高まった、という実感を伝えてくださる方も少なくありません。
医師というよりは、経験者として子どもの頃から長く不眠と付き合ってきました。だからこそ言えるのは、睡眠改善には「習慣」や「非医療的対処」「医療的対処」だけでなく、
「根本的に心を安堵させる方法」 が必要だということです。
そもそも論ですが、もしかしたらこれこそが人生の充実や幸せな生活につながる第一歩なのかもしれません。
眠りとは、心と体の調和そのもの。
そして生活や人生までを好転させるものです。
その調和を取り戻すお手伝いができることを、私は大切にしています。