最終更新:2026年3月
結論から言えば、生活習慣の改善だけでは解決しない不眠があります。その根本にあるのは「ぐるぐる思考」——頭の中で止まらない反すう思考です。
厚生労働省の調査によると、日本人の約5人に1人が睡眠に関する悩みを抱えているとされています。特に40代以上のビジネスパーソンでは、不眠が慢性化しているケースが少なくありません。
私(Dr.EKO)自身、幼少期から不眠に悩み、社会人になってバーンアウトをきっかけに再発を経験しました。一般的な生活習慣の改善や医療的な対処だけでは限界を感じ、外科医として「根本から取り除く」発想で思考を整理する方法を模索しました。
そこから生まれたのが、当院独自のメンタル思考トレーニングです。
本記事では、不眠の体験談とともに、その気づきとアプローチを紹介します。
私は幼稚園の年長から小学校低学年にかけて、強い不眠に悩んでいました。家庭内のストレスから夜になると考えごとが止まらず、眠りたくても眠れない。体は痩せていて、緊張で背中がガチガチに固まっていました。幼稚園の先生や小学校の先生が、いつも心配そうな顔をしていたのが印象的です。
眠れない子ども時代は、長い夜がとてもつらく感じられました。
小学校中学年からスポーツを始め、日中に体を動かし、肉体的に疲れ切ることで、自然に眠れるようになりました。
「体を動かすことが、眠りの導入剤になる」
このシンプルな現象のおかげで、不眠はしばらく姿を潜め、どんどん元気になっていきました。
ただし今振り返ると、この「疲れきって眠る」習慣が当たり前になったことが、大人になってからバーンアウトにつながる一因でもあったと感じています。子どもの頃には救いだった方法が、社会人になってからは自分を追い込み過ぎる原因になったのです。
しばらくはスポーツと勉学を両立することで、良いバランスが保てていました。
しかし医師として働き始め、徐々にスポーツの機会が減り、仲間との時間もなくなり、しだいに職場での強い精神的ストレスだけが日々の中心となっていきました。
そして、バーンアウトを経験した頃、再び不眠が襲ってきました。
その頃になると、運動や生活習慣を整えても眠れない。
ここで大人になった私は、子どもの頃の一般的な対処法だけでは限界があることを痛感しました。
不眠の原因の一つには、光や体温リズムの乱れ、運動不足など外的要因もあります。
しかし私自身が再び経験して気づいたのは、「眠れない本当の原因は、頭の中で止まらない"ぐるぐる思考"」だということです。
「明日これをしなきゃ」
「昨日のあれはまずかったかな、大丈夫かな」
「同僚や上司、後輩は嫌な気をしていないかな、怒っていないかな」
これは、同じこと・解決のないことを延々と繰り返し考えてしまう状態であり、結論は常にネガティブな不安や危惧に偏っているのが特徴です。
私は外科医として「症状を和らげる」よりも「根本から取り除く」という発想を強く持っています。その考え方を睡眠にも応用し、頭の中にまとわりつく思考を切り出すように整理する方法を模索しました。
そこで生まれたのが、当院独自のメンタル思考トレーニングです。
英語の「Thrive(繁栄する・のびのび生きる)」という概念を土台にしていますが、日本語に完全に同じ意味の言葉が存在しないのが印象的です。
私はこれを「自然に輝ける状態」と表現しています。
ここで大事なのは、「頑張って明るくふるまう」ことでもなく、「頭で考えて幸せになろうとする」ことでもありません。ただ自然に「幸せだ」と感じられる状態になること。
Do(何かをする)ではなく、Be(その状態である)という在り方を目指すものです。
これは薬や医療行為ではなく、メンタル思考トレーニングです。
欧米では当たり前に存在していますが、日本国内ではまだ「メンタルに関わること=腫れ物に触るように扱うもの」というイメージがあるかもしれません。そのため、個人情報や安全が担保される形式で、安心して受講いただける環境を大切にしています。
実際に取り組んだ方からは、こんな声をいただいています。
・「眠れるようになった」
・「睡眠導入だけでなく、心の安堵感が変わった」
・「生活全体の質が変わることで、睡眠の質そのものが高まった」
※個人の感想であり、効果を保証するものではありません。
眠りは、心と体の調和そのもの
医師というよりは、経験者として——子どもの頃から長く不眠と付き合ってきました。だからこそ言えるのは、睡眠改善には「習慣」や「非医療的対処」「医療的対処」だけでなく、「根本的に心を安堵させる方法」が必要だということです。
もしかしたらこれこそが、人生の充実や幸せな生活につながる第一歩なのかもしれません。
眠りとは、心と体の調和そのもの。そして生活や人生までを好転させるものです。
その調和を取り戻すお手伝いができることを、私は大切にしています。
引用元:
・厚生労働省 e-ヘルスネット「不眠症」
やえこふクリニック
担当:Dr.EKO博士(医師・医学博士/整形外科専門医・産業医)
※本コラムは情報提供を目的としたものであり、医療行為・心理療法の提供を意図するものではありません。当院のプログラムは自己成長を目的としたメンタル思考トレーニングです。