最終更新:2026年3月
「骨密度は増やせないけれど、筋肉は年齢に関係なく増やせる」——これは臨床の現場で何度も強調して患者さんにお伝えしてきた内容です。
骨密度は30歳前後でピークを迎え、その後は自然に減少していきます。一方で筋肉は、適切な刺激さえあれば性別や年齢に関係なく強くできるのです。
私自身、サルコペニア(加齢性筋肉減少症)の研究をしてきましたので、「歳のせい」という言い訳は通用しませんよ。
そして筋肉を強化することは、骨を守ることにもつながります。
骨密度は内臓と同じく鍛えることはできません。しかし、維持するための方法は確立されています。
一般的に推奨されるのは、有酸素運動と筋力トレーニングの組み合わせ、カルシウムやビタミンDなどの栄養補給、必要に応じた薬物療法、そして定期的な骨密度測定です。
整形外科外来でよく聞くのは、「検診で運動しなさいと言われてジムに行ったら、怪我をしてしまった」という声です。
怪我は大きく2種類あります。骨折や断裂など大きな衝撃による怪我と、腱鞘炎や慢性痛など小さな負担が積み重なる障害です。特に後者は、30〜50代の「気持ちはまだ動きたいけど、体に変化が出てきた」世代に多く見られます。
だからこそ、あなたの骨格にとって無理のない角度で運動し続けることが最も重要です。
当院のEKOフィジカルトレーニングでは、個々の身体の特性に合わせること、年齢に応じて可動域を広げること、関節を守ること、怪我を避けて筋肉からのホルモン分泌を促すことを大切にしています。
筋肉から分泌される「マイオカイン」というホルモンは、骨や血管の健康を守り、糖尿病や高血圧を予防し、コラーゲン産生を促して美容にもつながるという効果があります。
つまり「運動を無理なく続けること」が、結果的に健康と自然な美しさをつくります。人間にはもともとそうした機能が備わっているのです。
やえこふクリニック
担当:Dr.EKO博士(医師・医学博士/整形外科専門医・産業医)
※本コラムは情報提供を目的としたものであり、医療行為・心理療法の提供を意図するものではありません。当院のプログラムは自己成長を目的としたメンタル思考トレーニングです。