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ジムや整骨院、マッサージなどに通っているのに「いまひとつ改善しない」と感じている方へ。
それは、あなたの努力が足りないのではなく、“見えていない視点”があるからかもしれません。
この記事では、当クリニックの医師が自らの経験と世界の知見をもとに、「本当に必要な健康支援のあり方」についてお伝えします。
かつて流行した“バナナダイエット”をはじめとする○○法のように、「これさえすれば健康になれる」という考え方は、今も根強く残っています。
最近では、その対象が書籍やテレビから YouTubeやSNS に移り、「これだけやればOK」といった情報が簡単に拡散されるようになりました。
このように、一つの手段だけに頼る考え方は、一見手軽ですが、解決が長引いたり、効果が出にくくなったりする原因になります。特に何ヶ月も通っても望む成果が出ない場合、「何かが足りていない」可能性が高いのです。
当院が重視しているのは、次の2つの観点です。
心と身体の同時アプローチ(セットケア)
総合的な視野を持つ“総監督”的存在の介入
心と身体は互いに深く影響し合っています。また、それぞれの専門家が分業的に診るのではなく、全体をつなぐ“総合的な視点”を持った存在が不可欠です。
心に強いストレスや悩みを抱えていると、身体に不調として現れることは少なくありません。
胃痛、不眠、倦怠感、動悸などは、心と身体のつながりを示す典型的な例です。
だからこそ、身体だけのアプローチでは限界があり、心も一緒に整える必要があります。
世界には「PM&R(Physical Medicine and Rehabilitation)」という診療科が存在します。
これは、身体の回復と再生を総合的に監督する医師の専門領域であり、欧米では広く知られています。しかし日本には、この「総監督」の視点を担う仕組みが存在していません。
そのため、整骨や整体、整形外科、マッサージなど、どれも専門的で優れているにもかかわらず、患者さん本人が何をどう組み合わせるかを、自力で判断しなければならないという実情があります。
肩こり・腰痛・関節痛・腱の不調・筋膜の違和感など、日本人の不調は運動器に集中しています。
厚生労働省のデータでも、男女問わず、訴えの多い症状1位・2位は「肩こり」と「腰痛」です。
つまり、これだけ不調が多いにもかかわらず、25年以上にわたり改善されていないという背景には、PM&R的な視点の欠如が関係しているといえるでしょう。
身体の不調が複雑化している今、整形外科・整骨院・整体など、単一の視点だけでは対応しきれません。
さらに、そこに心の要因が関係していると、いよいよ“太刀打ちできない”と感じるケースが増えてきます。
このとき必要なのが、
心と身体の両面に働きかけること
状況全体を見渡して判断する専門家の存在です。
「筋肉のトレーニングはしているけど、眠れていない」
「栄養は気をつけているけど、ストレスが強い」
といったように、問題が多層的に絡んでいる人にこそ、包括的な評価とチームが不可欠です。
例えば、目的に応じて以下のような専門家が必要になります。
関節可動域改善 → 理学療法士・運動指導者
筋力強化・姿勢改善 → トレーナー
心理的ストレスの評価 → 臨床心理士・産業医
痛みの医学的評価 → 整形外科専門医
スタンフォード大学スポーツ診療科では、選手1人に対して5〜6名の専門家が連携し、評価・治療を行っています。
チーム全体でディスカッションすることで、「誰か1人に任せる」ことを避けるのが特徴です。
これは、日本の現状における「患者が自分で選ぶ」というスタイルとは大きく異なる、“理想的な連携医療”の一例です。
日本にはPM&R診療科こそありませんが、当院ではその役割を担う「日本版PM&R」として、
運動器の専門家+心のケア+生活習慣改善を統合し、ご利用者さまに寄り添うオンライントレーニングの場を提供しています。
身体だけでなく、心の状態にも気づきを持ち、自分らしく整えていけるよう、
一人ひとりの生活や背景に寄り添ったトレーニング・思考支援を大切にしています。
身体の不調が続くとき、それは単なる運動不足や年齢のせいではないかもしれません。
ジムに通っても整骨院に通っても改善が見られないなら、
「心と身体のつながり」と「総合的に支えるチーム」という視点を、ぜひ取り入れてみてください。